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良かったら見ていってください😁

〖訂正〗今日のオススメ「歌行燈」 泉鏡花

前に紹介したのですがよく読んで感想が変わったので訂正です。

寒月冴える桑名の夜、流しの若き旅芸人が酒をあおり、芸へのおごりが招いた悲劇の体験を語り始めます。
主人公での恩地喜多八は能のシテ方宗家の甥であったが、謡の師匠宗山と腕比べを行い、宗山のプライドをへし折り、自殺に追い込んだために勘当されます。
宗山には娘お三重がいたが、親の死によって母に売られ芸者となっていた。
肺を病み流浪する喜多八は偶々お三重と会い、二度と能をしないと禁令を破り、彼女に芸を教え…といった内容です。(1部Wikipediaから抜粋)

感想としては喜多八は、後悔の念が強いのを感じられました。
お三重に芸を教えたのは罪滅ぼしでしょう(誰でも分かりますね、すいません)
近代文学でよくありますよね、人を死に追いやる話って。
例を上げれば夏目漱石の「こころ」ですね。
まぁ自分は暗い系の作品が好きなのでこの作品も好きですよ。

今回は以上です。
今回は前の「歌行燈」の感想より良いはず…
また次回もお会いしましょう!では!😄

自作小説 歪な大罪 「 Ⅰ 創造」

ある詩人がいた。

詩人は売れなかったが妻が稼いでくれたので、生活に困らず彼女も彼を応援していた。

しかし、彼は満たされていなかった。

大切な存在がいても自分の満足のいく作品を書けなくては意味がないのだ。

彼女はそんな彼を気遣い、「山にでも登りに行きましょうよ。詩のインスピレーションが湧くかもしれないわ」と持ちかける。

彼は承諾した。そして1週間後に山へ出かけた。

しかしその思惑通りにならなかったのだ。詩を作ろうとしても作れないのだ。

それを見かねた妻は「もう良いでしょう。あなたは頑張ったわ、これ以上やっても心を病むだけ、もうやめましょう」と言う。

その1言で彼の中の何かがプツンと切れた。詩人は妻を石で殴り、殺してしまった。

彼はしばらく動けないでいた。恐れからではない。彼は妻を殺した後の不思議な感覚に浸っていたのだ。

周りが白黒になり、輝きが感じられない感覚に。

彼はハッと気づく、この感覚を詩にしてしまえばいいと。

「燈火が消えた。

それから私は動けない。

色が消えた。

それから私はひとりぼっち。

そして輝きも消え去った。

残るは紅の水溜り」

彼は妻の死体を山に隠し、警察には「妻が消えて探したら血だまりを見つけた。妻が事件に巻き込まれたかもしれない」と言った。

間もなく、妻の死体は見つかり、捜査が始まった。

彼はその後、妻を殺した後に書いた詩を公開し、「妻を失った悲しき詩人と名を馳せ、彼の詩集は売れた。

彼は名声と大金を手に入れた。しかし、彼の心には穴が空いていた。そう、愛する妻がいないのだ。

彼は数日、荒れた部屋で呆然としていた。

すると彼の目に壁に飾られた結婚式の写真が映る。

詩人は「そうだ、俺はあいつが大切だったんだ。金も名声もいらない。あいつさえ居ればそれで良かったんだ。俺もあいつの所に行こう」

彼が命を絶った部屋には1枚の紙切れが残されていた。

「本当は詩人らしく詩で遺書を書こうと思いましたがやめます。
妻を殺してそれを詩にした私には詩を書く資格はないのです。
私はくずです。
妻を手にかけといて私は妻を恋しく思うのです。なので私は妻に会いに行きます。
ではさようなら」

と書かれていた。この事件は世間を騒がせた。

もしも時間が戻せるなら詩人は妻を手にかけなかったのだろうか。それは私にも分からない。

今日のオススメ 「浮雲」 二葉亭四迷

またまたお久しぶりです!今日は二葉亭四迷先生の「浮雲」です!(今回から尊敬する文豪の方々には先生と付け足します)

内海文三は融通の利かない男で、とくに何かをしくじったわけでもないが役所を免職になってしまいます。
プライドの高さゆえに上司に頼み込んで復職願いを出そうとしますが、叶わず彼は苦悶します。
だが一方で要領のいい本田昇は出世し、一時は文三に気があった従妹のお勢の心は本田の方を向いていき、お勢の母親のお政からも愛想を尽かされ...といった内容です。

ちなみにこの作品、未完なのかよく分からない終わり方なんですよね。🤔
でも最後に【終】って書いてあったから完結してますね。
でも、1番の感想としては、お勢の口調が今まで読んだ近代文学のヒロインと違ってて味がありましたね。
まあ、内容は現代でもありそうなリストラの話ですね。リストラされて終わる恋仲ってたまにありそう💦(全部がそうなる訳じゃないけど💦)
まあ、デビィ夫人が「愛だけでは生きてけない」みたいなこと言ってましたもんね。
お勢が本田に心移りするのはそういうことなんですかね。

今回は以上です!最近更新サボってすいません!祭りやら色々あってしまって💦
また次回お会いしましょう!では!😁

今日のオススメ「ハリーポッター 賢者の石」 J.Kローリング

お久しぶりです!今日はJ.Kローリングの「ハリーポッターと賢者の石」です!

「ハリー、お前さんは魔法使いだ」
その一言が、ありふれた日常を宿命に操られる波乱の人生へと変えた――。
親戚のダーズリー1家と暮らすハリーは、叔父さん達に虐げられる毎日を送るのですが、ある日、ホグワーツ魔法魔術学校から手紙が届き、ホグワーツに入学し...といった内容です。
まあ、大体の人はストーリー知ってますかね。

自分の感想としては、展開が面白く、早く続きが読みたいって思いました😄
自分はハリーポッターで好きな登場人物はハグリッドなんですよ。ハリーにホグワーツの手紙を直接届けてくれたり、ふくろうを買ってくれたり...といたせりつくせりで好感度上がりまくりですね😆
あと、余談ですが自分のホグワーツに入学したいって思ってたんですけど、最近「ハリーポッター 魔法の覚醒」をダウンロードしたんですよ。そしたらもうホグワーツの学校生活が楽しめるから満足です🥰
まあつまり、ハリーポッターブームが来てます!自分の中で😅

今回は以上です!
また次回お会いしましょう!では!😁

「夢野久作の作品をいくつか読んでみて」 夢野久作ウィーク締めくくり

今日で夢野久作ウィークは終了となります。ネタ切れだから今日で終わりなだけですが😅
※以下多少ネタバレ含みます。それでも良い方はお進みください。










夢野久作の作品を読んでみて、まず闇深い話が多いですね。
あと主人公が罪を悔やむ話が多いですね。「瓶詰の地獄」や「鉄鎚」などですね。
「鉄鎚」は直接手を下してはいませんが、見捨てた為悔やみ、自死を選ぶという内容でしたが。
「犬神博士」は例外でミステリーでも純文学でもなかったですね。
ドグラ・マグラ」ですが、オチが救いがないなって思い、どうしたら主人公は救われるのだろうと思いました。
でも、とても面白いので皆さんも他の作品を読んでみてください!

「鉄鎚」 夢野久作ウィーク第4弾

今日は「鉄鎚」です!

児島愛太郎の父は、叔父である父の弟の良平にだまされ、財産を巻き上げられたあげく、貧困のうちに亡くなります。
父の死後、愛太郎は叔父の良平に引き取られ、相場の会社を手伝うことになります。
愛太郎には、電話での情報から相場の上がり下がりを予想できる能力がありました。
おかげで、叔父からもらう給金もしだいに増えていきます。
あるとき叔父は、愛太郎にとっては従妹の友丸伊奈子という美少女をつれてきました。
一見楚々とした伊奈子は、実はとんでもない妖婦であり、そして伊奈子は叔父の情婦となり、叔父を利用し贅沢三昧する一方で、愛太郎を誘惑し...といった内容です。

自分の感想は、人間はきっかけがあれば悪魔のようになるのだと思いました。
ぶっちゃけ、登場人物に善人が居なさすぎて仰天ですね😅全員悪魔みたいな奴だらけですよ。
今週自分は夢野久作の作品を読んでみて登場人物が悔やむことが多い気がしました。これが夢野久作らしさなのでしょうか。

今回は以上です!夢野久作の感想、そろそろネタ切れになりそう💦
また次回お会いしましょう!では!😁

「瓶詰の地獄」 夢野久作ウィーク第3弾

夢野久作ウィーク第3弾は「瓶詰の地獄」です!

極楽鳥が舞い、ヤシやパイナップルが生い繁る南国の離れ孤島に、海難事故にあった幼い兄妹が流れ着きます。
愛しい両親の助けを待ちながら、聖書を読み祈りを捧げ、二人で力を合わせて、生き続けるのですが、成長して二人の関係は変わります。
そして彼らが両親に宛てた手紙の入った三つの瓶には、恐ろしい"地獄模様"が綴られていた。...といった内容です。

自分の感想としては、夢野久作らしい闇深さでしたね。
もう本当に作品のタイトル通り、本作の舞台の孤島が"瓶詰の地獄"であって、救いが無いと読んでて思いました😭
そして、この作品を読み、本作に出てきた新約聖書も読んでみたいなと思いました。「瓶詰の地獄」を読んだ後に、新約聖書を読んだら本作の何かが分かるかもしれないなと思いました😄

今回は以上です!
また次回お会いしましょう!では!😁